multipleminorityidentities’s blog

気づけばアラフォーになっていたギフテッドなゲイの日常

去る者を追うな

子供の頃、周りに気の合う子がいなくて、遊んでくれる子と短期間連れだっては離れるというのを繰り返していた。基本的にハブられ気味だったし、話の合う子がいなくて地域の子供を対象にした行事でも一人ポツンといたりして、親からは性格に問題があるからだと思われて小言を言われたりしていた。性格以前に自分は周りの子供とはどう見ても違っていたのに、親の強い思い込みで「自分は普通の平凡な子供」と教え込まれていて、別段性格のせいという訳でもないと気づくのに時間がかかった。*1普通の人が劣等感の塊でパブロフの犬的にすぐ反感をもつことも知らなかったし、一人でいるのは悪いことみたいな風潮の中で、もしかしたら本当に性格に問題があるのかもしれない、と洗脳されかけながらもそれに対して違和感をずっと抱くという子供時代を過ごした。違和感が消えなくて良かったと思う。そうじゃなかったら精神を病んでいた。

自分が高IQの部類らしいと知ったのはずっと後の話。子供時代のことは正直そんなに振り返るほど楽しいものじゃなかったんだけど、母親はその頃の思い出話(地元から出たことのない彼女の中では現在進行形の話?)ばかりするので鬱陶しくてしょうがない。本人がどんな思いで毎日過ごしたかも知らないでひたすら自己満足という恐ろしい人間。こんな風に幸せに生きてみたいわ。小学校の頃の同級生の現在とか、情報価値ゼロの話を満足げに延々とされてもこっちはどうでも良すぎて気が狂いそうになるだけなんですけど。*2今は地元を離れて、周りにも可愛がってもらえて、当時の100倍はいい人間関係でまあそれなりに楽しくやってるのに、関わりのなくなった、何の思い入れもない人たちの話を今更捻じ込んでこないでほしい。ま、こっちも昔ほど母親に対して無力じゃないので「同級生に会え」と言われた時は鼻であしらったけど。*3

*1:「普通の平凡な子供」ならできないはずのことを普通にやって、そのことを親に「今日こんなことがあった」みたいな感じで話したりすると「思い上がるな」、「傲慢」と叱り飛ばされていた。

*2:一般の人がやるような、情報量ほぼゼロのたわいもないおしゃべりをずっとされるととんでもない苦痛が襲ってくるからやめてくれ。

*3:なんでも母親が地元に残っているその同級生に会う機会があって、ムチュコタンのことを話したら向こうが懐かしがっていたらしい。