multipleminorityidentities’s blog

気づけばアラフォーになっていたギフテッドなゲイの日常

ざんねんないきもの

ちょっと前に『ざんねんないきもの事典』という書籍が話題になって、関連した展示会も開催された。多くの人は「ざんねんないきもの」を楽しんだだけで終わったんじゃないだろうか。ヒトも含めて、生物には無意味な機能や不都合な仕組みなどの「ざんねんな」仕様がたくさん装備されていることにまで思いを馳せた人はそんなにいないんじゃないか。

遺伝子なんて所詮はプログラムなわけで、しかも「大枠でそれっぽく動作すればいいや」くらいのいい加減なものでしかない。DNAが複製され続けさえすればどんな仕様でも存在し続ける。完璧は求められていない。それが生物。「ざんねん」に見えても仕様の欠陥かどうかなんて必ずしも判断つかないし。

すぐ「同性愛者は生物として不自然」とか騒ぎ出すような、ざんねんな知能の人間が湧くのも、そのいい加減さゆえなわけで。*1数パーセントの確率で同性愛の個体が出現する現象がよく槍玉に上がるけど、全ての個体でお尻拭かないとウンコついたままという不利な現象がみられる時点で、生物として自然だの正常だの言ったって当てにならないだろJK。

*1:なんかまたアウティング事件があったらしいけど、もうこのレベルになるともはや人間ではない別の何かに見える。