multipleminorityidentities’s blog

気づけばアラフォーになっていたギフテッドなゲイの日常

何も言えない

あるYouTube動画を見た。誰かを傷つけてまで笑いをとるなって意見についての話。動画では、「気にした方がいいけど何も言えなくなるから気にしすぎはダメで、バランス大事だよね」って感じで終わった。ここでちょっとモヤったんだけど、笑いをとって誰かが傷つくときって大きく分けて2種類あると思う。もっとあるかもだし他の角度からも見れるかもだけど、とりまこの2種類を混同して程度問題として処理しちゃうとナントカ村本みたいになっちゃうんじゃね?

1つは発信する人の偏見や自己中心性が他者への攻撃になってるパターン。発信する側が、善悪はないのに悪いと思い込んでる何かをネタにして他人を笑ったり、自分の好みや感想(コンプ含む)があたかも唯一の真実であるかのように大言壮語を吐くことで起こる。これは言いがかりとしか言いようがないやつ。たとえば同性愛者や身長低い人に「誰から見てもキンモー!生きる権利なし!」っつってあざ笑ったりとか、「お前何様だよ」的なやつ。

もう1つは、受け取る人が自己中心な被害妄想をしてオウンゴールを決めるパターン。善悪のないことを個人的体験と勝手に結びつけて1人で勝手にお気持ちが傷つくやつ。たとえば「私のお父さんは海で溺れて亡くなったのに海水浴のジョークで笑うなんてひどい!」みたいなやつ。「お父さんは気の毒だけど海水浴に罪はないし、お前のお気持ちを中心に世界が回ってるんじゃないだろ知らんがな!」的な。

どっちも自分の思考を見直して自他の区別を学ぶべきで、それさえできればとりま傷つきをそれなりに回避できる。そもそも笑いってその人にとって当たり前じゃなかったり不条理だったりすることがネタになる訳だけど、自分自身がヤバい人はもうなんか周りを敵に回してワロエナイよねってオモ。