日本はトップダウン方式が機能しにくい傾向があると思う。無能だったりお飾り同然だったりするトップに、その下にいる人たちが入れ知恵することで組織が成り立っていることは多い。官僚が支える内閣なんてその最たるもの。上が下に甘える構造（底が高く天井が低い）で、日本企業のマネージメントがダメダメなのはこれに尽きるんじゃないか。無能でリーダーシップのないリーダー。でもこの場合、それは下が上を事実上支配しているからってことでもある。
集団に対し、組織的に何か変化をもたらすには、トップが影響力を持っていればトップダウンが効果的だが、日本の場合トップは機能してないも同然。事実上の支配者である下々の者たちは、自分たちは支配される側だと思っている。おまけに世の中の人の圧倒的大多数は何かを発信する側ではなくエコーマシンだということも手伝って、自分から何かせず待っているだけの人が多い。*1日本社会では影響力のある誰かの考え・声をエコーマシンの人たちがうまく増幅して、トップの人たちに迫ることでしか、内側からの変化はもたらせないんじゃないか。
*1:何でもエコーする訳じゃなくて、ちょっと歪んだエコーマシンだけど。
