前回書いた、犬が喧嘩しようとする猫を引っ張っていく動画に勝手な解釈を加える人たちとその仲間について。SNSの英語ユーザーの間で、動物モノの動画や写真にものすごい勝手な解釈が加えられてるのをよく見かける。子供やペットを着せ替え人形みたいにして「おしゃれ大好きでしょ」とか、飛ばないスパゲッティモンスターになって苦しむ老人に「長生きできて嬉しいでしょ」くらいの勝手な解釈。
SNSの英語ユーザーに限らず、世間の人ってそこに示されていない情報や、示されていることから導き出せない情報を勝手に付け足して歪んだ理解をしてしまう。動画や写真だけじゃなく、文章でも同じ。「最近の子供の読解力が低い」とちょっと前に話題になっていたけど、一般人の大人の読解力だって十分低いと思う。今更大騒ぎするようなことでもなくてただの平常運転じゃないかと。
子供の頃、国語の時間にフィクションの登場人物のお気持ちを言い当てないといけないのが大嫌いだった。だってそんなのサイコパスが相手にアテレコしてるのと変わらないし。実在しない人物の、それも本人か作者にしか分からないようなお気持ちを推測させる暇があったら、手がかりのないことを勝手に読み取らないように教育した方が良いんじゃないのって思ってた。分からないなら分からないなりで行くしかない。
