multipleminorityidentities’s blog

気づけばアラフォーになっていたギフテッドなゲイの日常

経験豊富な凡人

仕事で納期前にとりあえず納品してみたものが、お客さんに満足してもらえるものになっていなくて修正している。専門的な内容なのでその道の人が見ないと分からないが、上の人(その道の人ではない)が心配してヒアリングに来た。その人は経験はあるけど理解力や概念把握力はそんなにない人で、こっちが説明していても、「今の説明聞いてればそこは自明でしょ」みたいなところを苛ついた調子で「なんてダメな子」的に聞いてくるので、こっちももどかしくてつい半ギレで答えてしまった。基本的に、自分で言ってることを自分で深く理解してなくて支離滅裂な感じのする人で、言っていることや聞いてくることが矛盾してるので、こっちはその人が何を言いたいのかも、どう行動に移せばいいのかも分からない。

ちなみに、こういう「凡庸な認知系能力をもつ経験豊富な人」のアドバイスって、一般論としては正しいことも多いけど、個別・固有のケースに対してのアドバイスには全くなっていない。藁人形論法にも近いものを感じて頭の中にモヤモヤだけが残って聞くだけ時間の無駄って思ってしまう。

経験値ってその人の認知能力の高さと密接に関係してるから、普通、単に「経験豊富です」だけでは腕がいいことの証明にはならない。でもこの人は認知系が弱いので経験を拠り所にしているらしく、おまけに経験があるかどうかでしか相手の言うことが正しいかを判断していない節があって、その人の経験の価値が否定されるようなことをうっかり指摘するとプライドが傷ついてキレられたりするので厄介。普通の人ほど特別な扱いを必要とするので仕事以前のところでとても疲れる。