multipleminorityidentities’s blog

気づけばアラフォーになっていたギフテッドなゲイの日常

頭いい人がバカに合わせられないのはなぜか

「頭が良ければバカに合わせられる。なぜなら大は小を兼ねるから」って思ってる人がいる。何度も言ってるけど、それ根本的に間違ってるから。

まず、頭のいい人はバカの思考をそのまま拡張した思考様式をしている訳じゃない。頭が良ければ色々な角度から検討して、例えば頭のいい人とそうでない人は扱っている情報の質・量が違うから「大は小を兼ねる」がこの場合間違いだと判断できる。バカの思考をそのまま拡張してもバカのまま。頭のいい人とそうでない人の思考の違いは大と小の違いではない。

次に、相手に合わせられるのは相手の考えを自分が予測できるから。自分より頭の悪い人の考えることを予測できないのは知能が飛び抜けている人だけではない。こういうのは相対的なことだから普通IQにだって同じことが日常的に起こっているはずなんだけど。例えば身近にいる小さな子供やペットが「まさかこんなことしないだろう」っていうおバカなことをやらかして「そう来たか」なんてのはよくあること。同じことが頭のいい人にも起こっていて、頭のいい人は普通IQを見てよく「そう来たか」と思っている。

頭の良い人でも得意のパターン認識力を使って先読みして普通IQに合わせられる人はいるけど、ずーっとそれを続けるってのはしんどい。なぜならそれはその人の本来の姿ではなく、我慢しているだけだから。どこかで元に戻ってリフレッシュしないと精神を病んでしまう。頭いい人だって人間な訳で、ドラえもんでもスーパーマンでもない。