multipleminorityidentities’s blog

気づけばアラフォーになっていたギフテッドなゲイの日常

溢れ出す性暴力

巷に溢れる有形・無形の性暴力について思ったこと。いつ頃からどんな目的で世界各地で性が後ろめたいものとされるようになったのかは知らないけど、そもそも性は人間の必要装備の1つなわけで、忌み嫌ったり隠したり後ろ指差したりするようなものではない。何が問題なのかというと支配欲求の媒介として性を使うことなわけだから、理想論を言えばむしろ相手をコントロールしたいという欲求や他罰的・八つ当たり的な幼稚さを解体して、精神的な自立を促す方向に持っていくべきなのだろうと思う。そして今の社会では、幼稚な支配欲の入れ物となりファンタジー化したポルノだけは手に入るのに現実の性は隠されがちという状況と、パンツ履いてればOKとばかりに間接的な性暴力が街に溢れていて、何がおかしいのかも分からないくらいに感覚が麻痺している人がとても多い状況が並存している。現実の性はファンタジーバージョンとはもちろん違っていて、それなのに限られた場面でそれについて教わる機会を除けば触れる機会がなくて、現実を知らないままステレオタイプ化した状態で「その時」を迎えてしまう人は結構いるんじゃないか。問題の所在が読めてなくて、目に見える何かが起こったところをつつけばいいという安直さがさらなる性暴力を量産してる気がする。