multipleminorityidentities’s blog

気づけばアラフォーになっていたギフテッドなゲイの日常

猿山問題

アメリカの黒人差別反対運動に続くアジア人差別反対運動で思ったこと。人種差別のされ方って人種間でちょっとずつ違って、モンゴロイド系人種の場合敵意を向けられることももちろんある訳だけど、人物ではなく空間の一部として扱われるというタイプの差別のされ方がわりかし目立つと感じる。ま、人種だけじゃなく場所柄や社会背景によっても差別内容は変わってくる訳だけど。

で、人種差別してる人が更生できるかの境目って結局のところスペックその他によるのかなって思った。いくら正しいフィードバックを受けたって、他者を認識したり、自分の状態を認識したりすることができなければ直しようがない。現在位置やゴールの位置や、空間そのものが分からないと目的地にたどり着けないのと同じ。フィードバックで更生できる優秀な人はとてもラッキーで、「わたし」と「あなた」の区別すらままならない人が自分や他人、その背後の構図を認識することなく、歪んだ自己承認にすがって他者に投影した自分を攻撃し続ける、みたいなのが現状なんだと思う。

人間は生まれついて人間なのではなく後天的に人間になると誰かが言っていたけど、つまりそういうことなんだろう。そのためのスペックを満たしてなかったり、自己肯定できなかったり、あるいは自己肯定を助ける環境が整ってなかったりっていう阻害要因が解消されないままある時期を逃してしまうと、多くの人はたぶん挽回するのが難しいのかなと。定型発達の人って一度刷り込まれたものはアップデートできないっぽいし。でもこの手の人は他人をトラブルに巻き込んでいくところが問題になってるのであって、「しょうがないですね」じゃ済まない訳だけど。