multipleminorityidentities’s blog

気づけばアラフォーになっていたギフテッドなゲイの日常

保守的で閉鎖的な集団の気味悪さ

優秀な人が新しく入ってくるのを嫌う集団がある。優秀な人は新しいシステムを導入したり、優秀でないけど権力を持っている人の立場やプライドを脅かすからだろう。職場でもこういう部署を知っている。自分たちがコントロールできない変化を頑なに嫌がっている感じで、なんか自信なさげで旧時代っぽい雰囲気がある。どんどん優秀な人を獲得して新しい方法を取り入れようとする自分の部署とは大違い。*1

前はその旧時代部署にも優秀な人がいたそうだけど、みんな辞めたらしい。問題と向き合いたくない凡人の上長が自分よりスペック高い人を嫌がって*2、凡人でも御しやすいタイプの人ばかり集めて馴れ合い部署にした結果そうなったっぽい。凡人でも御しやすい人ってのはつまり凡人。あの部署に用事があって行くと馴れ合い部署なのになんか雰囲気暗い。

こういう保守的で閉鎖的なメンタリティは日本の昔ながらの勿体ぶった敷居の高い職業集団っぽいというか、ド田舎あるあるっぽいというか、ある種とてもネトウヨ的だと思う。勿体ぶった職業集団にしても、よそ者やマイノリティの差別・弾圧にしても、コントロールできないかもしれない状況への恐怖を構成員が解体できなかったことに原因があるんじゃないか。

表面的にはマジョリティである彼らが外国人やマイノリティを虐めている構図だけど、それは虐めている側が弱っちいからで、自分たちで勝手に恐怖を感じて勝手に追い詰められている。「一体何と戦ってるんだよ」的な。弱っちい人は恐怖を取り扱う思考の訓練を受けていないし、思考自体ままならない。そんな人たちが訓練で恐怖を取り扱う思考を取り扱えるようになるのかは知らないけど。素早く情報を処理して適応する人たちが新しい状況を前に平然としていられるのは、その状況に適応できると知っているからだけど、「適応したくてもできないかも」という人の方が世の中には多い。「うまく状況をものにできたらいいけどできなくても困らないし怖くない」と何となく思わせる訓練と仕組みが必要かも。

*1:自分の部署は新しいことを素早く吸収する人が多いからかも。

*2:優秀な人を理解できないスペックだからっていうのもある。