multipleminorityidentities’s blog

気づけばアラフォーになっていたギフテッドなゲイの日常

存在しているけどしていない

ブログ徘徊していて、つい最近話していた話題が出てきたので考えてみた。他者に自己投影するタイプの人がいる。このタイプの人たちは他者に自分の感情を見ていて、例えば自分の機嫌が悪いときに他人に悪意があると思ったりする。自宅のペットや花にも自分をアテレコして、そいつらのニーズには気づかず弱らせたりする。彼らは自分を認識してないから他者に自分の感情を投影するわけだけど、そうやって他者に自分をアテレコするのは他者を認識してないからでもある。あれ?って思うけど、彼らは物体としての他者は認識していて、その上で他者の人格というか感情が見えていないんじゃないか。

自己投影をしない人は自分の存在Aと自分の人格A'を認識していて両者が紐づいていて、他者の存在Bと他者の人格B'も認識して両者が紐づいているとする。そうすると自己投影する人はAとA'を認識しているけど両者の紐付けがない状態で(解離?離人?)、自分に責任があるはずないと思ってるのか自分が自分あることを忘れてるのか、とにかくBとA'がセットになっているんじゃないか。で、B'はA'のアテレコで塗り潰してしまっているか、B'を最初から想定してないかで認識できてないんじゃないだろうか。そしてその結果「他者からの見かけ上の悪意A''」という体験をするんじゃないかと。*1

でもこの自分と他者どちらも認識しているんだかいないんだか謎な感じが謎。知人にこのタイプらしい人がいて、他者はあくまでも自分の解釈の中にしか存在してなくて、*2他者との関わりが自分の思い込みの中で自己完結してるっぽい。ペット動画で自分の尻尾を自分の体の一部と認識してない犬や猫が自分の尻尾を襲っていたりするのがあるけどそれを思い出した。

新型コロナウィルス騒ぎで不安を感じる人が増えて公共の場でこういうのを見かける機会が増えた気がする。なんかよく分からなくなってきたけど、自分と他人の境界線が曖昧な人って苦手。

*1:世界知識をアップデートできない思い込みの強いタイプや、書いてないことを想像で読み取ってしまう読解力のないタイプにも通じるものがあるような。

*2:それは究極的には正しくもあるけど、何というか、思い込みに対してのフィードバックが存在しない。