multipleminorityidentities’s blog

気づけばアラフォーになっていたギフテッドなゲイの日常

葛藤の少ない人生

年度の変わり目で、卒業や入学や新生活の話題を聞くことが増えた。先日、飲食店で大学院ライフの思い出をご両親に楽しそうに話しまくる女子の話が聞こえてきた。裕福そうな家庭で素直に育ってそこそこ頭も良いっぽかったんだけど、知識レベルの割に幼いような気がしてそのギャップに違和感があった。自分がオッサンになったのかもしれんけど。

偏見だけど、恵まれた環境で素直にほわっと育つ人ってなんか独特のブロイラーっぽさっつーか、思考にメルヘンなポジティブさがあると思う。良くも悪くも半分無意識に育っていくからなのか、葛藤や苦しみを抱えて鍛えられて思考や才能の面で突き抜けるって訳でもなく、環境に恵まれて引き出しはもってるけど「そこそこ」止まりの人が多い印象がある。実家が太くて困らないから「そこそこ」でもいいのか。

葛藤や苦しみばかりでは心が折れそうになるし、そうやって鍛えられざるを得なかった人間はなんだかんだ穏やかで幸せな人生に憧れたりもする。なんだけど、それは生きやすい反面、与えられたものを当たり前だと思いながら、言われたことだけ考えてなんとなく暮らすってことでもあるんじゃないかって思った。